越前和紙とは福井県越前市でつくられてきた和紙。岐阜県の「美濃和紙」、高知県の「土佐和紙」とならび、「日本三大和紙」に数えられる和紙です。その特徴は、生成色(きなりいろ)の美しさと、強靭さにあります。

越前和紙は、楮・三椏・雁皮などの植物の靭皮繊維を主原料とします。靭皮繊維とは植物の表皮のすぐ内側にあるやわらかい内皮のことです。
紙は繊維のあるものなら何からでもできますが、処理のしやすさ・できた紙の質と使いよさから考えて、これらの原料が越前和紙では使われています。

越前和紙は種類の豊富さもその特徴のひとつで、奉書紙のほかには、襖紙や壁紙、局紙(紙幣や小切手、株券など)、木版画用紙、色紙、短冊、封筒、便せん、はがき、名刺など古くから多種多様な用途のものがつくられてきました。

さらに今日では、音響メーカーのスピーカー部品に使用されたり、越前和紙を生かした和紙繊維に抗菌消臭の効果が認められてその繊維が宇宙滞在用被服に採用されたりと、ただの「用紙」の枠にとどまらない、幅広い分野のものづくりを支える高機能素材となっています。

◇Kirariでお取り扱いしている 越前和紙 ◇

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